top of page

垂直に押し上げられた地層

地層は下から水平に、古いものから新しいものへと順々に積み重なってできることが一般的です。それにもかかわらず、早川町やその付近では垂直に近い地層が多いことに気づくでしょう。
その様子は、地層の状態を地図にした地質図からもはっきり読み取ることができます。

その理由は、ユーラシアプレートに乗った西南日本の東の端に位置するこの周辺は、常に太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈み込みによって押され続けていることにあります。

逃げ場のない強力な力で圧縮され続けることによって、水平に堆積した地層が垂直近くまで押し上げられたり、∩や∪状に折れ曲がったり(褶曲)、断層でズレが生じることになるのです。

 

糸魚川-静岡構造線に現れる黒色粘板岩は割れやすい岩石の特徴を持っているため、このような垂直に近い地層の変化を容易に見つけることができます。

© 2024糸静線地質ファンクラブ  All Rights Reserved

bottom of page