top of page


糸魚川-静岡構造線
フィールドミュージアム

身延山
身延町にある身延山は、「約1,000万年~700万年前頃に噴出した南方の伊豆・小笠原諸島の海底火山体が、北へ移動し260万年前以降に剥ぎ取られ日本列島に押しつけられ、身延断層の西側隆起の変位によって山地となった地塊」です。
(産総研「5 万分の1 地質図幅「身延」の紹介より引用」





早川町を含めた地質図区分上の「身延地域」は、1億数千万年前以降のプレート境界の沈み込み帯における大地の変遷を凝縮して記録している地域であるとともに、現在も南海トラフの東端が上陸する沈み込み帯に属する活動的な地域であるという特徴を持ち合わせた特異な地域です。
身延地域には、糸魚川−静岡構造線とともに、地震や斜面崩壊に関する減災上、注視すべき断層として「曙断層」、「身延断層」という、西側が数km以上隆起した逆断層があります。
今から260万年前頃になると、現在の丹沢山地が日本列島に押しつけられ、身延地域を含め南部フォッサマグナの多くの地域は陸化して山地となり、新たに南側の伊豆半島ブロックとの衝突境界付近にトラフが形成されましたが、曙断層と身延断層は、その時期に形成された断層です。
「曙断層」は、活断層である糸魚川-静岡構造線断層帯南部(白州-富士見山)区間の一部とされています。また、身延断層の南部も活断層とされています。
bottom of page