

糸魚川-静岡構造線
フィールドミュージアム

湯島の露頭
断層写真と説明
日本列島を縦断する「糸魚川-静岡構造線」は、南部フォッサマグナ(大地溝帯)の西縁の断層として、早川町内をほぼ早川沿いに縦断しています。
西山温泉「湯島の湯」の東側を流れる早川沿いに、典型的な逆断層を見ることができます。


写真の奥に見える逆断層は、西側(写真上側)の黒色粘板岩が、東側(写真下側)の緑がかった灰色の凝灰岩の上にのし上がっています。
黒色粘板岩は、2500万年以前の古第三紀に南海トラフの海溝に堆積して隆起した「四万十層群」です。
一方、凝灰岩は、およそ1700~1500万年前の新第三期、前期中新世の後期に、激しい火山活動によって海底に噴出したマグマが固まってできたものです。
上側の黒色粘板岩(2500万年以前)
/下側の凝灰岩(およそ1700~1500万年前)


なお、露頭は川岸にあるため、水流が多い時の観察は川に落ちないように注意が必要です。露出している地層は風化が進んでボロボロになっています。
断層周辺の見どころ(上流側の断層露頭)

出典:追跡!糸魚川-静岡構造線
断層周辺の見どころ(西山温泉「湯島の湯」)
県道沿いに設置された駐車場には、「湯島の湯」の温泉施設があります。
硫黄の臭いのする低張性アルカリ性高温泉湯(PH9.8の高アルカリ性)です。源泉100%掛け流しの露天風呂があり、日帰り利用のほか、コテージに宿泊することも可能です。売店と5棟のコテージがあり、宿泊は自炊です。
すべすべの肌が実感できそうです。
お問合せ:湯島の湯 0556-48-2468、早川町観光協会 0556-48-8633
アクセス
早川町役場より北向き(奈良田・西山温泉方面)に県道37号線(南アルプス公園線)を19.5km道なりに進み、直線道路の右側に「湯島の湯」の看板が見えたら目的地です。早川町役場からの所要時間は車でおよそ28分です。
駐車場と施設案内
駐車場があり、トイレも利用できます。
駐車場から露頭まで
駐車場から約300mを案内板を目安に、徒歩で向かいます 。徒歩5分程度で到着です。
階段や河岸は歩きにくいため、歩きやすい靴で注意しながらお進みください。
